2012年3月7日星期三

言語理解の過程


 言語理解の過程(トップダウンの処理とボトムアップの処理)

言語理解の過程の中で、トップダウンの処理とボトムアップの処理、記憶、心理言語学を含まれまている。トップダウンの処理とボトムアップの処理は言語理解と情報処理のプロセスとして重要な役割を果たしている。
読解とは書かれた文章を読んで理解することであり、聴解することであり、聴解とは話された文章を聞いて理解することであるが、この情報処理のプロセスには、トップダウンの処理とボトムアップ処理といわれている。

1.トップダウンの処理
トップダウンの処理とは、予測、推測などと言った認知のプロセスが入力情報処理に対し枠組みや制約を与え、単語の認知や文章の意味把握にプラスの影響を与えるというものである。
すなわち概念駆動処理とは、すでに読んだ文章の一部や関連する既有知識を利用して、これから読む文章の内容や構成についての予測を立て、それに基づいて文字、語、文、文章の意味を予測し、検証する情報の流れである。
例えば:目次を読んだりして文章全体の構造を把握したり、文章の頭に適切な題目や前置き文を与える、すでにもっている知識を活用するなどにより、重要な部分に選択的な注意を向け、その文章の理解、言い換えれば心的表象の構築を促進すると言うわけである。

2.ボトムアップの処理
ボトムアップの処理も文章全体の理解を促進する。たとえは節と節、分と文、文章と文章とを適切な接続詞や接続助詞などでつなぐことで、文章全体の要素の結束性を高め、それが文章全体の理解把握につながるということがある。
すなわち(データ駆動処理)とは、読み進むにつれて目に入ってくる情報を少しずつ組み合わせ、その情報と読み手の知識をつき合わせることにより、文字の知覚、語の認識、文の理解、文章の理解を行う情報処理の流れである。
例えば:コソアといった指示詞を適切に用いる(指示関係、空間関係)、文の配列、時間的な前後関係を明示する語句を適切に用いたりする、因果関係を表す語句を用いるなどにより、文章のつながりを高まる。

3.両方の関係
この2種の処理は相補的にかつ同時に行われ、必要に応じ意味の修正がされながら文章全体の意味の構築がなされるとされている。言語情報の認識においては、トップダウン処理とボトムアップ処理の両者がバランスを保ちながら働いている。
例えば: 外国語を聞いていると、いわゆる「そら耳」を体験することがある。これは、その外国語に不慣れだとよく起こる。前後の文脈とは関係なく、馴染みの単語に聞き間違えると言う点で、ボトムアップ処理とトップダウン処理が複雑に絡み合った現象だと考えられる。
一般的に文章を理解しようと思って読んだ場合、脳内に残った記憶は、その形式そのものではなく、意味により再構成されたものであるといわれている。だから、文章の理解とは両方のつむぎあいによって進んでいくことである。

2012年3月6日星期二

異文化接触と日本語教育


1.人口の移動と日本語教育
オールドかマー:
主に戦前に朝鮮半島から日本の殖民地政策によって日本にやってきて、日本に永住するようになった人々とその子孫を指し、現在およそ64万人の人々が日本でくらしている。
ニューカマー:オールドかマーに対して、日本の国際化とともに就労や就学を目的に来日した外国人はニューカマーと呼ばれる、これらの人々はおもにブラジル、フィリピン、中国、韓国、ペルーなどの南米やアジアからやってきた人々である。
外国人口の変遷:1979年にはインドシナ難民の受け入れが始まり、また1972年の日中国交正常化に伴う中国からの帰国者が1980年代に増加したこととあわせて、1980年代には定住を前提として、外国出身者の本格的な受け入れが始まった。さらに、1990年入管法の改定以降は、就労を目的とする中南米日系人とその家族を中心とする外国人人口が急増した。
外国人口増加の原因一つ:日本の少子高齢化社会を迎え、若年層の労働力不足を補うために海外からの労働力の導入は、高齢化する日本社会の活化性につながると期待されている。

外国人の受け入れ状況の変化とともに、日本語教育においても学習者が多様化し、それに伴って教授法や教師の役割の変化などが見られるようになってきた。

2.学習者の多様化と日本語教育
日本語教育の対象として考えられたのは、留学生、就学生などのいわゆる「学生」が主であった。1984年の留学生10万人計画は2003年に達成され、留学生の出身地5位は、中国、韓国、台湾、マレーシア、ベトナムである。アジア地域の留学生数は9割以上を占めている。日本はアジアの一員として考えると、留学生に対する日本語教育が重要な位置を占めている。
大部の留学生に対して定住型の就労者や彼らの家族に対する日本語教育が大きな課程となってきている。重要な役割を果たしていたサポート方法はボランティア教室がある。

2012年3月5日星期一

言語使用と社会

1.言語変種
1.1地域差(方言)
方言:言葉の地域差をさす言葉
標準語:規範となる言語として制定されたもの
共通語:東京で使われる言葉を基礎として、自然に全国で使用されるようになった言語
地域差は音声、文法、語彙などに現れる。音声について、地方によって唇の丸めの強さが違う、アクセントによって語の区別をするがある。また、標準語と方言の相互干渉によって生まれた、従来にはなかった新しい表現式のことはネオ方言といわれる。
1.2性差
日本語の場合、性別による言語使用の違いは、人称代名詞、終助詞、敬語などに顕著に現れる。言語では男性と女性用語が区別された、言語表現だけではなく、相互行為においても広く男女差があると言われる。
1.3レジスター(言語使用域)
話者の属する地域的属性による変種である地域的や、性差などの属性による変種と異なり、このようにコンテクストによって選択される言語変種をレジスターと言う。

2、言語運用のルール
2.1談話分析
談話分析は、1960年に言語学を中心として成立した分野である。文を超えた談話と言う単位を設け、従来の文の文法では扱うことのできない、談話の構造のまとまりや意味のまとまりもまたらす照応や繰り返し、省略などについて研究を行っている。
2.2会話分析
会話分析は、サックスによって創始され、実際の会話に繰り返し現れる言語使用のパターンを取り出す、そのルールを明らかにしようとする。会話の基本段位を1つの発話の順番年、録音された会話を詳細に文字化し、それを元に、話者交代、隣接ペア、優先応答体系、修正、などを手ががりに一見無秩序に見える会話の仕組みやルールを明らかにしようとする。
2.3社会言語能力/社会文化能力
発音、文法などの言語能力に対して、言語を実際の場面に応じて適切に使う能力は社会言語能力と呼ばれる。それに対して、社会文化能力は、社会・文化背景を理解し、社会の決まりごとに沿って振舞ったり、コミュニケーションをする能力のことを指す。
私たちの日常生活で、謝罪、挨拶、要求、招待、拒絶、不満の表明などの行為を、言語を用いて行っており、このような発話行為は、コミュニケーションにおいて重要な機能を果たしている。

3、言語非言語行
人間のコミュニケーションは主として言語にようって行われている。しかし、実際にはコミュニケーションの手段には言語以外にもさまざまなものがある。たとえば:顔の表情、姿勢、視線など。
パラ言語、は声の大きさ、テンポ、声の高低、抑揚などを指す、豊かな情報を伝える、特に、今の携帯電話でチャットしている時に用いた絵文字はパラ言語の一種である。

2012年3月3日星期六

言語と社会の関係


言語と社会の関係
1、    世界の言語事情と言語政策
社会のグローバル化に伴い、人の移動に伴い、言語もボーダーレスの時代を迎え、言語間の接触は増加の一途をたどっている。
2、    言語接触によって生じる言語現象
  バイリンガル
言語接触などの理由で、自分の母語以外の言語を母語とほとんど同じように習得している人のことを、一般的にバイリンガルと呼んでいる。バイリンガルの言語能力については学問的にははっきりとした定義はなく、母語以外の言語能力が4技能のうちに1つでも習得されていれば、バイリンガルと呼ぶ場合もある。
  コードスイッチング
バイリンガルの人が会話などで2つの言語を使い分ける現象のことをいう。なぜ使い分けるのか?一つは、相手と自分の関係を確認・調整したり、適切な認識を示したりをしているコミュニケーション。もう一つは、知っている言語の中から適切な言葉遣いを選んで用いることによって、情報をより効果的に伝えるということ。
  ピジン/クレオール
異なる言語を話す人々が接触するとき、さまざまな方法で意思疏通を図ろうとし、お互いの言語が混合し、新たな言語が生まれる場合がある、その初期の階段の言語がピジンと呼ばれる。ピジンは国の政策と集団の変化に従って、消滅してしまう場合もあった。一方、ピジンが世代を超えて受け続けがれ、それを母語とする人々が生まれる場合もあり、その母語話者を持つにいたったピジンはクレオールと呼ばれる。
  ダイグロシア
ファーガソの提唱した用語、フィリピンでは人々は、フィリピンの言語と英語を使い分けて使用している、このようにお互いに機能を異にする2つの言語、あるいは言語変種が、同時に存在する状況をダイグロシアと言う。
3、    言語政策
1つの共同体の中に複数の言語や言語変種が存在する場合に、国家がそれらに対して組織的に統制を加え、ある特定の社会的機能を付与するような言語政策を行う必要が生じてくる。言語政策によって、象徴的な役割を果たす「国家語」、実質的な機能を果たす「公用語」などを定める。例えば:シンガポールのマレー語、英語を中心とした3言語政策、オーストラリアの白豪主義から多文化主義へという政策、カナダの多文化を許容するモザイク社会という政策、アメリカのイングリッシュ・オンリーからイングリッシュ・プラスへの政策。

2012年3月2日星期五

教授法


教授法
教授法といっても、アプローチ、メソッド、テクニックとさまざまな呼び方がある。メソッドはアプローチを踏まえて確立された教授法であると解釈する場合もあれば、アプローチとほとんど同義で用いられる場合もある。またテクニックは実際的な技術を指すが、メソッドとあわせて広い意味で教授法と呼ばれる場合もある。いずれにせよ教師は、教授法を選択する際、テクニック面だけでなく、その背景にある教授法や理念を把握し、それらを踏まえた上で、上述した到達目標を達成するために最適な方法を考える必要がある。

文法翻訳法
中世ヨーロッパのギリシャ教育・ラテン語教育から始まった伝統的な教授法である。特徴は、文字言語を重視することであり、学習の目的は、目標言語で書かれた文学作品が読めるようになることである。

ナチュラル・メソッド
19世紀後半、文法翻訳法に代わる教授法としてナチュラル・メソッドが提唱された。この教授法とは、外国語習得の最良のモデルを、幼児の母語習得の過程にみるものであり、グアンとベルリッツが代表的な提唱である。
     グアンの教授法は、特に幼児の心理的発達に注目することからサイコロジカル・メソッド、また、すべての出来事は、小さい出来事の連鎖として記述できるとしたことから、連鎖法とも呼ばれる。
     ベルリッツが指導訓練を受けたネイティブ・スピーカーの教師による少人数のクラス編成で、教室活動から学習者の母語は排除し、実物、絵、動作などを多用する。発音に関しては教師のモデルを真似させる方法とり、母語による説明などを行わないのが特徴である。

フォネティック・メソッド
19世紀後半、文法翻訳法に代わり提唱されたもう一つの教授法にフォネティック・メソッドがある。音声重視の教授法であり、文字言語は音声言語に付随的なものであるという考え方に基づいている。

オーラル・メソッド
20世紀に入り、パーマーが提唱した教授法である。パーマーは、スイスの言語学者ソシュールの、言語能力には社会的側面と個人的側面であるがあるあとする考え方に影響を受け、言語には、記号体系と運用の両面があるとし、言語教育が対象とすべきものは「運用」であるとした。

直接法
一般は、ナチュラル・メソッド、フォネティッツ・メソッドなど、文法翻訳に代わって生まれた、使われる場面や状況を提示することによって、分や語の意味を、直接目標言語形式と結びつけて理解させようという教授法の総称を指す。

ASTP
第二次世界大戦中、米国政府は、対戦国に関する情報収集にあたる将校を短期間に養成する必要があった。ASTPでは、上級教師とドリル・マスターの2種類の教師がおかれた。













2012年3月1日星期四

カテゴリー化と意味記憶の密接な関係は何ですか?

カテゴリーは共通の属性を基盤としているとする古典的見解が全体的に誤りである。
われわれは、たびたびそういった仕方で事物をカテゴリー化しているが、それはカテゴリー化全体から見ればほんの一部分にすぎない。実際、カテゴリー化ははるかに複雑。

カテゴリー化の新しい理論→プロトタイプ理論

人々が実際にどのようにカテゴリー化を行っているか、その複雑な様相を概観する必要がある。


カテゴリー化の重要性
行為は、様々な運動行為の中のある特定のカテゴリーに属している。
行為がまったく同じように繰り返されることはないが、細かい動きの違いにもかかわらず、みなある同一種の動作であり、われわれはその種の動作をどのようになすべきかを心得ている。

大方のカテゴリー化は自然で意識されないもので、もし多少なりとも意識することがあるとすれば、それは何か問題がある場合に限られる。

カテゴリーは大部分は物体ではなく抽象的事物に関するカテゴリーである。人間の思考に関する妥当な説明は、それがどのようなものであれ、具体的あるいは抽象的な、すべてのカテゴリーを説明する正確な理論を提供しなければならない。


意味記憶:真理や事実に即した知識で、一般的な知識である。
例えば:「泣く」のように母語の基本語彙においては、学習時の状況に関する記憶(つまり文脈情報)はすっかり消えてしまって、意味の記憶げきが残る。

2012年2月28日星期二

認知学習理論


認知学習理論
生成文法理論と認知心理学に基づいた教授法である。
「人間の脳には無限の発話を創造する能力が存在している(チョムスキー)」と言う主張を持って、「文法」を発話文の作り出された規則として、「場面」の中に練習し、演繹的な教育法を採る。
 特徴として、人間の認知能力を利用して言語規則を理解させ、その上で言語習得のための練習をする。
     対照研究認知論的意味:学習者の母語と目標言語の音声・言語構造・文化習慣などを対照し、その相違を認知させることが学習上必要である。
     母語使用の解禁:言語規則や教育内容の意味の説明に学習者の母語を使用し、その正確な理解を図る。
     4技能重視:スピーキング、ヒヤリング、リーディング、ライティングを含めた4技能を平等に重視する。
     学習者の認知能力重視:新しい学習項目の導入は、既習の項目に関連づけて行う。学習者自身が既習の項目から新しい学習項目を発現することによって学習効果が向上する。
     意味を重視した練習:練習内容を意味あるものにする。オーディオ・リンガル・アプローチの文型練習のような機械的練習を避けて、学習者自身にかかわりのある内容の練習を行う。

ミム・メム練習


ミム・メム練習は、学習すべき語彙・文型・会話を正確に模倣反復し記憶するものである。(新版教育事典P729
オーディオリンガ法では、ミム・メム練習を重視し、教師のキューに対して、すばやく反応すると言う刺激―反応の流れが習慣化して学習に結びつくとする行動主義的学習観を背景としている。すなわち習慣形成による言語習得を促進するために、ミム・メム(mimicry-memorization模倣と記憶)練習を行う。
オーディオリンガル法
 Audio-Lingual Method。外国語教授法の一つ。ミシガン大学のC.フリーズが提唱。行動主義心理学と構造主義言語学を理論的基礎に置いた、会話能力育成を重視した教授法。A-L法、オーラル・アプローチ(Oral Approach)、ミシガンメソッド(Michigan Method)、フリーズ・メソッド(Fries Method)ともいう。
 行動主義心理学が主張する習慣形成理論(言語習得は刺激-反応によって形成される。)と構造主義言語学が主張する「言語には一定のパターンがある。」という考え方から、ミムメム練習(反復‐模倣練習)やパターンプラクティス(文型練習)という独特の練習方法が編み出された。
 このミムメム練習やパターンプラクティスは、現在でも特に初級の指導方法の基本的な技術として幅広く活用される。

2012年2月27日星期一

習慣形成理論


「習慣」は、外界からの「刺激」に対する「反応」を繰り返す行うことによって形成されるが、「反応」を「強化」すると、「習慣」の形成はさらに容易になるという、行動主義心理学に基づいた理論。
 言語教育の分野では、言語は社会的な習慣であり、言語を学習することは「新しい習慣を形成する」と主張し、オーディオ・リンガル・アプローチの学習理論それに基づき、オーディオ・リンガル・アプローチはミム・メム練習や文型練習を徹底的に繰り返し、自動的に言えるようになるまでの訓練方針が採られた。
 この場合、モデル分やドリルのための指示が「刺激」であり、学習者の復唱や回答が「反応」で、教師やクラスメートの賞賛が「強化」と言える。
 強化:「刺激」に対して「反応」する主体に満足感を与えれば、「習慣」の形成は促進される。そのような満足感は「強化」となる。
 例:犬に「お手」と言って前足を上げさせる訓練は、犬がそれをうまくやった時にお菓子などを与えると、それが「強化」と言え、訓練を促進することになる。

2012年2月26日星期日

オーディオ・リンガル


オーディオ・リンガル(フリーズ・メソッド・ミシガン・メソッド)


1950年代に盛んになり、外国語学習者は「習慣形成」という機械的な過程とする外国語教授法。
・構造言語学の分析的な考えから影響を受け、文型練習などの練習方法が考えられ、また行動主義心理学の理論に基づいた強化や繰り返しなどによって、言語習得の目標を果たす。
・特徴としては口頭会話能力の養成を優先し、文字や表記の教育は口頭会話能力が安定してから行うこと、学習者の誤用は排除すべきものとし、母語話者並みの正解さを求められることなどが挙げられる。

2012年2月25日星期六

学習者の誤用



誤用:専門的には誤用は「エラー」「ミステイク」という種類があります。

エラー:その事柄に関して、一貫して間違う誤用です
例:A:何時起きましたか。
    B:遅いよ、5時。。。。。だから、疲れた。
例のように、Bは「だから」を「なぜなら」の意味を用いており、後の文で理由を述べた。このような誤用は「エラー」という。

ミステイク:言い間違う一過性の誤用です。
例:A:きのう、すごい、わすれた。
    B:何を忘れました。
  ANO、わすれた、つかれた。
  B:ああ、つかれた、はい。
例のように、体調が悪かったり、緊張したりしてうっかり言い間違う一過性の誤用は「ミステイク」という。

誤用の重要性:
主張者:イギリス·言語学者·コーダー
決して悪いものではなく、必然的に出てくるものです。次の三者にっとて重要な役割を果たしている。
  研究者
学習者が産み出す産出は「なぜ、そういえないのか」という面白そうの言語の規則を解明することに直結する。
  学習者
誤用は学習者にとって必然的なプロセスで、習得を促進している
  教師
誤用によって、学習者の現在地と原因の推測、そしてその対処の仕方、治療法さらに予防法まで考えられるのです。





2012年2月24日星期五

化石化



化石化
第二言語習得過程では学習の言語知識は固定的なものではなく、絶えず修正され、正しいものに近づいていくと考えられているが、時として正しくない音や語彙、文法などが定着してしまい、その後時間を経っても正しい形へと変化していかない現像が現れる。これを化石化と呼ぶ。

化石化を産み出す原因:

     言語転移
既習言語が目標言語の習得に何らかの影響を与えることは言語転移という。
言語転移はプラスに動くと、「正の転移」になり、マイナスに動くと、「負の転移」になる。「負の転移」は中間言語の化石化を生み出すの要因です。

     過剰一般化
過剰化、あるいは過般化とも呼ばれ、言語内エラーの一種です。ある一つの規則を別の語へも適用できると考えて、、広く一般化することを指す。

      訓練上の転移
学校、言語教室などで教師の指導や練習が学習の習得にマイナスに影響することです。

     学習ストラテジー
学習方略ともいい、学習を高めるための学習者の具体的な行動、あるいは態度のことです。不適切な行動をしたり、適用な仕方を間違えっていたりする場合は、化石化の原因となります。


2012年2月23日星期四

パラ言語

「ありがとうございました」
「ありがとうございました」

文字で書けば同じ文であっても、しゃべり方によって印象が全く違っていまいます。このような違いを伝える情報をパラ言語情報といいます。

パラ言語情報は音声で情報を伝える場合に発話者の真意を表現する重要な役割を担っています。音の高さの変化、音量、スピード、性質などとプロソディと呼ばれる音声の成分で伝えられます。

メールや伝語メモなど文字だけのコミュニケーションではパラ言語情報が伝割らないため、真意が伝わず思わぬ誤解を招くことがあります。メールを書く方は当然ですが、受け取る方にも配慮が必要だと思われます。
携帯メールでは、パラ言語情報を伝えるために絵文字が発達したのだと考えられます。









2012年2月22日星期三

中間言語


中間言語


母語を手掛かりとして目標言語へ向かっていく習得過程の言語体系、またその母語におけるある段階の言語体系を指します。
母語や目標言語の体系と違い、中間言語は第二言語学習者特有の言語体系で、習得の段階に応じて変化します。
特徴:
     中間言語には体系があります。
     中間言語は、新しい形式や規則を容易に適用し、修正され、発達していく。
     中間言語は同一個人の学習者の同じ時期に、異なった形式が存在する。
     中間言語の発達過程において、化石化(ある項目が誤用のまま改善されないで残る現像)が見られる。

中間言語の研究

第二言語習得研究の三つ目の段階である。
学習者の習得過程の解明を目標として、誤用も正用も併せて、学習者特有の言語体系である中間言語を研究の対象とする。
それまでの記述研究から理論研究へと発展し、第二言語習得研究に大きな役割を果たした。



2012年2月21日星期二

第一言語と第二言語


第一言語·母語
両親から学んだ最初の言語を「第一言語」または「母語」という。
説明:親は子供が誕生した時から、その子がまだしゃべらなくても話し掛けながら育てていく。そして、子供は「ママ」、「パパ」とか、初めて言葉らしい音を発した。このようにして、(定義)

母国語:
母国(国籍がる国)で最も多く使用されている言語を母国語という。
説明:日本国籍を持っている子供は家庭で日常的に中国語を使っても、母国語は日本語です。

母語VS母国語
母語と母国語は異なる。
母語は両親から学んだ最初の言語です。
それに対して、母国語は国籍のある国で最も多く使われている言語です。
説明:日本人の父と中国人の母に育てられた子供は、日本の国籍をもっていて、家庭内で中国語を主につかわれている。この子の母語は中国語で、母国語は日本語と言えます。



第二言語:一般に母語または第一言語の次に習う言語を指します。

第二言語VS外国語
一般には、外国語の習得は第二言語習得研究の中に含まれるが、
例えば:日本人が中学校·高等学校などで習う外国語の習得は第二言語習得研究の中にふくまれます。
研究の内容によって、区別される場合もあります。
例えば:学習環境の影響を研究する場合などでは、特に第二言語と外国語という用語を次のように区別して使います。
第二言語とはその言語がその社会で生活及びコミュニケーションの手段として使用される言語であるが、
外国語とは目標語圏以外の国で学校教科や学問の一部として学ぶ言語です。
さらに、日本に住んでいる中国人が日本での進学や就職のために習う日本語をJSL(第二言語としての日本語)といい、中国に住んでいる中国人ががっこうで教科として習う日本語をJFL(外国語としての日本語)といいます。

2012年2月20日星期一

アクセントとイントネーションの違い


アクセント:
 一つの語について、社会習慣として恣意的に決まっている、相対的な高さや強さなどの配置です。頭高型、中高型、尾高型、平板型の四つの類型が分けまして、①一度下がったピッチは同一語内では二度と上がらないと②最初の2モーラは異なる高さとなり、高高や低低で始まることはないという2つの原理に従って単純語と複数の語に分けて弁別機能を働きます。

イントネーション:
 広義には、文全体の音の高さの変化(音調)を指すが、狭義には、話者の表現意図に関係する文末、句末における音調を指します。上昇調、下降調、平調(上昇調と非上昇調の2種類)の三つの種類に分類して文としての意味、機能をもつもので、話者の気持ち(心理状況)や状況(聞き手との関係)などで変わられる機能を果たしています。

違い:
  アクセントは一つの語についてのモーラを指すが、イントネーションは日常的な意味では発話の中での声の高低変化(音調)全般を指します。
  イントネーションは、円滑なコミュニケーションを実現する上で重要な役割をはたしています。アクセントが正しくても、イントネーションが正しくなければ、発話全体として自然な日本語にならない。
  また、イントネーションは話し手の心理状態や聞き手との関係を表します。たとえば:それで結構です。の「け」を高い音調を上げる言うと、文句を言われていると受け止められやすくなる。
  それとも、文末のイントネーションの中で重要な機能としてはモダリティがあります。
 文末イントネーションによって、推測や意志といった話者の心的な態度や気持ちを表します。









2012年2月18日星期六

スキーマとスクリプトの違い


スキーマ:
 例えば:読解活動をしている時、読み手はスキーマと呼ばれる階層化された知識構造をすでにもっていて、そのスキーマにテキスト情報をあてはめながら能動的にテキストにはたらきかけ、仮説設定と検証を繰り返している。つまり、読解とは読み手がテキストとの相互交渉によって意味を創造していく活動なのです。人間はスキーマを利用しながら、効率的に言語情報を処理しているのです。
スキーマは知識の再構造化と創造性が強調すると思います。

スクリプト
 行動のスクリプトは、特定の状況で予想される動作のシーケンスである。 [1]例えば、個々には、レストランが入ったときには、テーブルを選択し、順序、待って、食べて手形を支払う、としておきます。 人々は絶えず習慣、練習とシンプルを介して取得されているスクリプトに従いルーチンを 。 それは状況に遭遇するたびに適切な行動を考え出すの時間と精神的な努力を保存するためのスクリプトを以下にすると便利です。

2012年2月17日星期五

現代日本語書き言葉均衡コーパス(少納言)(少納言)

コーパス(corpus)とは、言語学において、自然言語処理の研究に用いるため、自然言語の文章を構造化し大規模に集積したもの。


1.少納言 http://www.kotonoha.gr.jp/shonagon

2.中納言  http://chunagon.ninjal.ac.jp/

スキーマ

スキーマ:(schema)新しい経験をする際に、過去の経験に基づいて作られた心理的な枠組みや認知的な構えの総称。
人の記憶の中に貯えられた概念の集まりで、過去の知識が構造化されたものを、認知心理学の用語で、スキーマといいます。
例えば:「家」というスキーマは部屋、台所、廊下などのサブスキーマを含み、部屋はさらに壁、天井、窓などのサブスキーマを持つという階層構造をもっています。

スキーマに似たものとして「スクリプト」があります。レストランに入れば、まず席に着き、店の人が水とメニュを持ってきて、、、という一連の場面があるということを人々は知識として共用している。こうのような知識を、レストランのスクリプトと呼ぶ。スクリプトやスキーマは、いわゆる常識についての知識である。人間にはそれが備わテイルおかげで、日常の言語生活が円滑に営まれています。

サブスキーマ:(sub schema)サブ(sub)の意味は:補助的、下位的。スキーマの下の細かいものだと思う。

2012年1月25日星期三

テンスとアスペクト


テンス:発話時を基準に、現在·過去·未来など時間の前後関係を表すの時制(テンス)です。
日本語の時制では、過去—非過去(現在、未来)が対立します。「いる」「見える」「思う」など、「~ている」の形を取らずに現在の状態を表す動詞を、状態動詞と呼びます。「今うちにいる」「明日もここにいる」のように、ル形で現在と未来を表す。ル形とは、文末で使われる述語のうちタ形以外を指します。状態動詞以外の「話す」「行く」「歌う」など大半の、動きを表す動詞は非状態動詞で、ル形が未来だけを表し、現在を表すには「電話で話している」のように「~ている」形を使います。

アスペクト:時制に対して、出来事が進行中が中継中か終了したかなど動きの局面に注目する文法形式がアスペクトです。

テンス:いわゆる時制のこと。発話の時点、すなわち現在を基準にして、その文で表す事柄がそれより前か(過去)、後か(未来)を表す文法手段。日本語のテンスはルとタの対立、非過去·過去の対立しか持たない。

アスペクト:動作や出来事がどの段階もできているかを示す文法手段。動作の開始、最中、完了結果、変化などを表す。

テンス:時制(た)過去時制 (る形)非過去(未来.現在)

アスペクト(途中):存続 進行 
①食べよとする(始まり状態 要做。。。)

②もう食ってしました。(完了)

③まだ会っていません。(未完了)

2012年1月22日星期日

モニター

モニター(monitor)本来の意味:
 監視すること。
 放送や録画・録音の状態を監視すること。
 機械などの作動状態を監視・点検すること。
メタ認知ストラテジーの中で観察の方法はモニターです。

メタ認識ストラテジー




メタ認知とは認知を認知するとこ。人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること。それを行う能力をメタ認知能力という。

メタ認知能力とは現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができる能力を言う。 自分の認知行動を正しく知る上で必要な心理的能力。 Knowledge Monitoring Ability
Knowing about knowing.(知っているということを知っている)、 Cognition about congnition.(認知していることを認知している)
Understanding what I understand.(私は理解しているということを理解している)
現代において、メタ認知能力の育成は、教育、とくに学校教育において特定の教科教育を越えた重要な課題のひとつとなっている。